(2012/07/17更新)私なりの秀丸、はじめの全設定
(2012/07/17更新)私なりの秀丸、はじめの全設定
秀丸は便利なテキストエディタですが、
設定項目が非常に多く、新しい環境に秀丸を導入する場合、
再設定をするのが非常に大変です。
ですが細かな設定ができるからこそ、
手になじむと非常に使いやすいのでありまして。。
というわけで私なりの秀丸全設定を備忘として記事にしておくことにしました。
また今後、随時アップデートをかけていく予定です。
これは私用の個人的な備忘録ですが、
あなた様も、自分なりのメモをどこかにしておくと
作業環境を移行した場合などには、戸惑わないと思います。
また秀丸でとくに重要な設定は以下の3つだと思っています。
・強調表示など
・マクロ
・キー割り当て
これらは以前使っていた旧環境の設定があると仮定し、
そこから予め書き出した設定ファイルから、
読み込む方法を解説します。
その際、マクロの読み込み時には、
旧環境で使っていたマクロファイルの一式も必要なので
準備をしておいてください。
また最近、あらたに追加した部分には
★印を入れました。
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▼検索時の検索文字列ハイライトさせる設定
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コントロールFを押し、検索ダイアログを出してください。
右下の 検索文字列を強調 にチェックを入れます。
これをいれないと、検索文字列がどこなのか、ぱっとみ、分からないので…
検索文字列ハイライトの設定ハイライトの色の設定は、
後述する、強調表示の設定で説明します。
▼ファイルタイプ別の設定
=============================================
ファイルメニューの その他 -> ファイルタイプ別の設定 です。
●ファイルタイプ別設定の設定ファイルをひとつにする
――――――――――――――――――
ファイルタイプ別設定の設定ファイル、とは、
ファイルの拡張子ごとの設定ファイル、といったものです。
ですが私の場合、ファイルの子ごとにエディタの見た目を変えたい、
というわけではないので、要らないファイルタイプ別設定の設定ファイルは
削除してしまって、ひとつにします。方法ですが、
ファイルタイプ別の設定 -> 上部の 設定のリスト… ボタンを押し、
設定のリスト、より、共通以外の項目を削除します。
●文字の折り返し
――――――――――――――――――
ファイルタイプ別の設定 -> 体裁 -> 折り返し -> 固定2000行くらい?
●文字サイズ
――――――――――――――――――
ファイルタイプ別の設定 -> フォント -> MSゴシック 9pt
●行間
――――――――――――――――――
ファイルタイプ別の設定 -> 体裁 -> 詳細 -> 体裁 行間 1/6くらい
●基本の表示設定
――――――――――――――――――
ファイルタイプ別の設定 -> デザイン -> 表示
すべての項目にチェックを入れます。
●強調表示
――――――――――――――――――
ファイルタイプ別の設定 -> デザイン -> 強調表示
ここで設定を追加したり削除したりしますが、
今回は旧環境からの設定の移行を想定して
外部設定ファイルからの、設定情報を読み込みます。
方法については後述します。
●秀丸で.BAKファイルが出来ないようにする設定
――――――――――――――――――
ファイルタイプ別の設定 -> その他 -> 保存・読み込み
バックアップファイルの作成 のチェックをはずします。
これがついていると、.BAKファイルが次々出来てしまいます。
●秀丸で、ローカルファイルやディレクトリへのパス等をクリックすると、
関連付けされたエディタ等が起動し、そのファイルが開かれるような設定にする。
――――――――――――――――――
ファイルタイプ別の設定 -> デザイン -> 表示
E-mail,URL….のカスタマイズの設定をクリック。
ファイル名と思わしき場所 のところで
正規表現で指定 とし、
文字列、を以下のように変更してください。
([a-z]:|\\\\|){1}[^ \t\*\?\|:,;<>“][^\t\*\?\|:,;<>“]*(?=$)
詳細はブログ記事にもしているので参考にしてください。
http://tech.kimihiko.jp/article/21762850.html
●インデントの設定
――――――――――――――――――
ファイルタイプ別の設定 -> 体裁 -> タブ
デフォルトはタブインデントになっていますが、
半角スペースでのインデントにしたい場合は、
下の タブで空白入力 にチェックを入れます。
上のタブの文字数分は、お好みで。2か4くらいでいいのではないでしょうか。
タブボタンを押すたびに、ここで設定した数値分だけ
タブが入ったり、半角スペースが入ったりします。
ソースコードのインデントについて
タブか?半角スペースか?の是非については
ここであまり言及はしませんが
色々な場所にもって行きやすく、環境によっても
インデントの見栄えが変化しにくいという意味では
半角スペースインデントが、もしかするとおすすめかもしれません。
タブインデントの場合は、環境ごとのタブ幅の設定
により見た目が大きく変わる場合があります。
ただ、タブインデントは1回の入力で柔軟なインデント幅が設定できるのは
魅力だと思います。
とはいえ実際は、既存の頁などのコーディングや、プロジェクトなどの場合は
そこのルールにあわせることになるのでしょう。
ここで長くなるのもあれなので、インデントについてはこのあたりにしておきます。
●インデントを自動的に行う設定
――――――――――――――――――
ファイルタイプ別の設定 -> 体裁 -> 自動インデント
その下の全角空白もインデント、にもチェックします。
●単語補完
――――――――――――――――――
ファイルタイプ別の設定 -> その他 -> 単語補完 より
単語補完の自動表示 エリアの 自動表示にチェック。 表示方法をリストに。
これで、書類編集中に、編集中ファイルに過去に同一記述があった場合は、
候補がでるようになります。表示方法はお好みで。
詳細…ボタンからさらに詳細設定ができます。 -> 以下動作環境の 単語補完 を参照。
▼動作環境
=============================================
ファイルメニューの その他 -> 動作環境の設定 です。
開いた動作環境ウインドウの左下にある
上級者向け設定 のチェックを入れてから以下設定を行ってください。
●★常駐機能をONにして、クリップボードの履歴をとる。
――――――――――――――――――
動作環境 -> 常駐機能 にて
秀丸エディタの常駐 にチェックを入れます。
クリップボードの履歴を撮る にもチェックを入れます。
ショートカットキーは コントシフトオルトCにしています。
※他のショートカットとバッティングする場合はうまく設定できないので
その場合は再考してください。
自動保存に もチェック。
同じ内容は無視 にもチェックです。
ここまで終わったらOKボタンを押して
動作環境を一度終了してみてください。
そして適当にコピーをいくつかとって、
先ほど設定したショートカットキーより、履歴を呼び出してみます。
クリップボードの履歴ウインドウが出ますので、
右側の 取り出しと同時に貼り付け にもチェックを入れておきます。
●横スクロールバーを出す
――――――――――――――――――
動作環境 -> ウインドウ にて
横スクロールバーにチェックを入れる。
そうでないと、ファイルタイプ別の設定の、文字の折り返しにおいて
2000行くらいにしているので、横に長い文字列が読めなくなります。
●秀丸でデフォルト文字エンコードを設定
――――――――――――――――――
動作環境 -> 上級者向け設定 -> ファイル -> エンコド1 -> 標準のエンコードの種類
必要があれば設定してください。
●自動保存設定
――――――――――――――――――
動作環境 -> ファイル -> 自動保存
ファイルを更新する 更新回数1回 遅延一秒
自動保存しても、「(更新)」は消さない のチェックを外してください。
●排他処理
――――――――――――――――――
動作環境 -> ファイル -> 排他制御
同じファイルを2つ開くことを禁止する にチェックします。
●全置換のやり直し
――――――――――――――――――
動作環境 -> 編集 -> 全置換のやり直し
プルダウンより、まとめて を選択。
●置換の高速化
――――――――――――――――――
動作環境 -> 検索 -> 置換の動作
全置換は常に高速で行う にチェックします。
●grepして置換前の確認をしない設定
――――――――――――――――――
動作環境 -> 検索 -> grep -> grepの動作
「grepして置換」を実行する前に確認 のチェックをはずす。
●最近利用したファイルの履歴(ヒストリ)増加設定
――――――――――――――――――
http://tech.kimihiko.jp/article/30565766.html
動作環境 -> ファイル -> ヒストリ -> ファイルヒストリ個数 15くらいに設定
ファイル名は フルパス 表示
●タイトルバーの表示設定
――――――――――――――――――
動作環境 -> ウインドウ -> 高度なウインドウ -> タイトルバーの表示
ファイル名:常にフルパス
エンコードの種類:常に表示
●保存するかどうかの確認をしないように設定
――――――――――――――――――
http://tech.kimihiko.jp/article/22873709.html
動作環境 -> ファイル -> 保存 -> 保存するかどうかの確認 両方のチェックをはずす
●表示ブラウザとメーラの指定
――――――――――――――――――
動作環境 -> 表示/操作 -> リンク ブラウザを指定… より、
必要があれば設定します。
繰り返しますが、必要があるときのみ設定してください。
ひとつの理由は以下記事を参照してください。
秀丸で、URLをクリックしたときに、規定のブラウザで設定したブラウザとは
違うブラウザが立ち上がってしまう場合の対処法
http://tech.kimihiko.jp/article/56657798.html
●マクロファイルのフォルダ指定
――――――――――――――――――
動作環境 -> 環境 -> パス -> マクロファイル用のフォルダ
旧環境からの移行の場合は、マクロファイル自体も
移行してくるようにしてください。
●設定ファイル用フォルダ
――――――――――――――――――
動作環境 -> 環境 -> パス -> 設定ファイル用フォルダ
●編集可能な最大行数の設定
――――――――――――――――――
動作環境 -> 環境 -> 編集関係
最大行数を最大の1000万行にしておくと、
どんな長いtextでもほぼ開けるようになるでしょう。
●メモリに余裕があればメモリの割り当てを増やす
――――――――――――――――――
動作環境 -> パフォーマンス にて スライダを上へ。
●起動時のウインドウ位置と配置の指定
――――――――――――――――――
動作環境 -> ウインドウ -> 配置
位置を指定する … X 8文字分 Y 25文字分
サイズ指定する … 幅 130文字分 高さ 30文字分
ちなみにこの位置は 1280*1024 環境を想定しています。
ですので環境によって自分なりの位置を決めておくと快適だと思います。
●単語補完
――――――――――――――――――
動作環境 -> 編集 -> 単語補完 より
1.ツールチップに表示する最大個数 は必要に応じて増やします。最大9個。
2.各種ダイアログでの単語補完… をクリックします。
表示されたダイアログで、 検索ダイアログ、ツールバーの検索ボックス の
表示方法を、プルダウンより、リスト、を選択します。
●カーソルでスクロールする開始位置の調整
――――――――――――――――――
動作環境 -> 表示/操作 -> カーソル操作 -> カーソルでスクロールする開始位置
・カーソルでスクロールする行数 1行ずつ
・カーソルでスクロール開始位置 行指定:5行に
※開始位置は、デフォルトウインドウサイズとの兼ね合いが出てきます。
※デフォルトウインドウサイズの上下空間より、
この開始位置の上下のほうが大きくなった場合など
使いづらくなる?
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上記では、動作環境と、ファイルタイプ別の設定、という
秀丸本体の基本的な設定をしました。
説明の途中で出てきた
・強調表示など
・macro
・キー割り当て
以上の設定については、既に別の環境で利用していた設定がある場合は、
その設定を読み込んで設定をすることになります。
これらの設定も非常に重要です。以下はその説明をしていきます。
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「強調表示など」の設定を外部ファイルから読み込む方法
――――――――――――――――――
設定ファイル名:○○○○.hilight
ファイルタイプ別の設定 -> デザイン を表示したウインドウの
右下の 保存/読み込み ボタンをクリック、 読み込み を選びます。
すると 強調表示などの読込み ウインドウが出ます。
右側に 読み込む対象 に項目が並んでいますが
念のためすべてにチェックを入れます。
参照…ボタンをクリックし、読む込むファイルを選択します。
ここまでできればOKボタンをクリックしてください。
外部ファイル.hilightの設定情報が読み込まれます。
逆に、「強調表示など」を外部設定ファイルへ書き出す場合は、
ファイルタイプ別の設定 -> デザイン を表示したウインドウの
右下の 保存/読み込み ボタンをクリック、 保存 を選びます。
すると 強調表示などの保存 ウインドウが出ます。
右側に 保存する対象 に項目が並んでいますが
念のためすべてにチェックを入れます。
参照…ボタンをクリックし、保存先の場所とファイル名を決めます。
ここまでできればOKボタンをクリックしてください。
設定情報が外部ファイル.hilightとして保存されます。
「マクロ」の設定を外部ファイルから読み込む方法
――――――――――――――――――
設定ファイル名:○○○○.mac
マクロファイル(.mac)は、ファイル名を参照して
秀丸に読み込む、という代物ではありません。
前述した説明の中で
マクロファイルのフォルダ指定 という箇所があったかと思いますが、
その場所に、利用するmacファイルをすべて置いておく
という作業が必要になります。
あとマクロに関してはマクロファイルに対して
キー割り当てを行っている場合、それらの情報は
「キー割り当て」の設定で、保存されることとなります。
「キー割り当て」の設定を外部ファイルから読み込む方法
―――――――――
設定ファイル名:○○○○.KEY
ファイルメニューの その他 -> キー割り当て…を選びます。
キー割り当てウインドウが開きますので、
ウインドウ右側、下から2番目の、読込み…ボタンをクリックします。
キー割り当て読込みウインドウが開きますので、参照…ボタンをクリックします。
読み込みたい設定ファイルを選択し、開くをクリックします。
次に、キー割り当て保存ウインドウ のOKボタンを押せば読み込みは完了です。
逆に、「キー割り当て」の設定を外部ファイルとして書き出す場合は、
ファイルメニューの その他 -> キー割り当て…を選びます。
キー割り当てウインドウが開きますので、
ウインドウ右側、下から3番目の、保存…ボタンをクリックします。
キー割り当て保存ウインドウが開きますので、参照…ボタンをクリックします。
ファイルを入力して保存ボタンを押します。※この時点ではまだ保存されていません。
次に、キー割り当て保存ウインドウ の OK ボタンを押します。
すると、マクロ登録内容も保管しますか? と聞かれますので はい を押します。
これで設定の外部ファイルとしての書き出し保存は完了です。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
設定はここまでです。
お疲れ様でした!
使いながらも、都度環境を自分好みに変えていくと
きっと手になじんで作業がやりやすくなると思います。
以上です。
―――――――――
初代 テスト環境:WindowsXP Pro, 秀丸7
二代目 テスト環境:Windows7 Home Premium, 秀丸8