論理的思考が苦手で避け続けて来た人が、なんとかして論理的思考を身につける話【その1】【理解編】
はじめに
僕は自分は感覚的な人間であり、論理的思考というものが苦手な人であり、
誤魔化しながら生きてきました。
気がつけばアラフォーです。
論理的思考はいつの時代になっても叫ばれる考え方です。
本記事では論理的思考について今日こそ理解と実践をするべく書きました。
ネットや本の内容を読んで論理的思考について調べていく中で、
論理的思考ってやっぱり難しい、そう切実に感じました。
それと同時に、論理的思考ってなんなのか?に対する答えについて、
その表現方法が人よって様々だということにも気づきました。
そこで僕も僕なりに論理的思考について
学んだ結果をアウトプットしようと思いました。
本記事ではその第1弾として、論理的思考の意味とその必要性。
そして相反する思考法の説明についても書きました。
よろしければ、ご覧ください。
分解して考えていきます
難しいことは分解して考えよう、というのが僕の発想です。
なので、言葉を分解して考えます。
論理的思考(ロジカルシンキング)とは2つの言葉から成り立ってます。
このふたつです。
後者の思考という言葉は『考え方』の意味なのでそれはいいとして、
問題は前者の意味するところですよね。
論理的とはなにか?
考えた時、まずこの言葉も
分解できそうなのでふたつに分解しました。
的は『そのような状態』を表すので説明するまでもないかとは思います。
残りの【論理】とは何かを紐解けばわかってきそうです。
論理とは?
調べると意味としてはこうありました。
- 考えや議論などを進めていく筋道。思考や論証の組み立て。思考の妥当性が保証される法則や形式。「論理に飛躍がある」
- 事物の間にある法則的な連関。
- 「論理学」の略。
2と3はとりあえず置いておきましょうか。
むずかしい。
それにしても、難しい説明です。
分かったようで分からない。
調べてもこんな説明だから、よくわからずに
この歳までフラフラ生きてきたかも。。。そんな愚痴まで出そうです。
ただ今日は難しいからといって思考停止しないよう、
理解レベルを落としてでも分かるまで考えてみますからね!
- 考えや議論などを進めていく筋道
- 思考や論証の組み立て
- 思考の妥当性が保証される法則や形式
全体的に難しいですが、共通しているのは『思考』というワードですね。
で、それぞれ思考に関する筋道だったり、組み立てだったり、法則だったり。
ざっくりそんなかんじでしょうか。
この3文を、無理やり簡潔にしてみます。
- 考えや議論などを進めていく筋道
- 思考や論証の組み立て
- 思考の妥当性が保証される法則や形式
=
思考の筋道
だとすると、
という意味になります。
つまり、どういう意味なの?
新たな疑問です。
まだ、わかりづらいですね。
ここまで分解して意味を捉えてきましたが、
どうにもならない気がしてきました。。
論理の反対は?
ここでちょっと視点を変えることにしました。
論理の反対の言葉ってどうなるの?
調べてみても色々でしたが、
それらをふまえたうえで僕的には
かなと思いました。
直感。。意味は概ね分かりますが、
念のため、ネットで調べて出てきた意味も書いておきます。
- [名](スル)推理・考察などによるのでなく、感覚によって物事をとらえること。「直感が働く」「将来結ばれる運命であることを直感した」
- 推理・考察など論理的思考によらず、感覚的に物事の真相を瞬時に感じとること。
ということで、
で良さそうです。
また2番目の説明で、~論理的思考によらず~、という書き方にとなっているので、論理的思考の反対は直感的思考ということで概ね、間違ってはいなさそうです。
直感の説明においては『感覚』という言葉が必ず出てきているため、
念のため感覚の意味についても調べました。
- 外界からの光・音・におい・味・寒温・触などの刺激を感じる働きと、それによって起こる意識。視覚・聴覚・嗅覚(きゅうかく)・味覚・触覚や、温覚・冷覚・痛覚など。「寒さで指の感覚がなくなる」
- 美醜やよしあし、相違などを感じとる心の働き。センス。感受性。「日本人の感覚では理解しにくい」「感覚が鋭い」「新感覚のデザイン」
大きくは上記2つの意味となりますが、
1番目は間違いなくここでいう感覚の話とは違うと思うので、
2番目の意味と捉えました。
感覚とは、自身のセンスや感受性です。
ということで論理と直感はそれぞれ以下のような意味と関係性だとわかりました。
↑
反対
↓
直感 = 物事をセンスで瞬間的に感じとること
直感の意味がわかったので、直感的思考の意味は
『物事をセンスで瞬間的に判断する思考方法』ということ
でいいのかなと思いました。
では、改めて論理的思考とは何か?
話を論理的思考の意味に戻します。
さっきは『論理』の意味に『的思考』の意味をくっつけて、論理的思考の意味は『思考の筋道のような思考方法』となり、分かりづらく思っていました。
ですが、直感的思考の意味が『物事をセンスで瞬間的に判断する思考方法』だとすれば、論理的思考とは【物事を筋道立てて考えていく思考方法】でいいのかなと思いました。
結論、論理的思考とは【物事を筋道立てて考えていく思考方法】です。
論理的思考の必要性が叫ばれる理由
それではなぜ、いつの時代も論理的思考が叫ばれるのでしょうか?
瞬間的に判断できる直感的思考のほうがいいのではないか?
結論からいうと、論理的思考の必要性が叫ばれる理由は
『思考の筋道』があるからです。
具体的に考えると分かりやすいです。
例えば、ある問題があって、その問題に対してあなたは結論を出したとします。その結論に至った理由を、誰か他人に説明する場合。
論理的思考によって結論を出した場合、
たぶん思考の筋道を説明すれば、その結論に至った理由を説明出来ます。
直感的思考によって結論を出した場合、
その結論に至った筋道は無いので『直感的に決断した』としか説明できません。
ですがそのような説明で、人は納得しないでしょう。
その直感の正体がなんなのかは多分本人も分かっていないし、
当然相手にも分からないからです。
直感的思考では、結論に至った経緯を筋道立てて文章化できないため、結果的に第三者を説得できません。
そのため、人への説明が必要な場合における結論を下す場合の思考方法としては、直根的思考は不適切といえそうです。
プライベート、ビジネスを問わず、人間が人間社会で生きていくためには、第三者の説得が不可欠のため、いつの時代も論理的思考が叫ばれるというわけですね。
ならば論理的思考が良くて、直感的思考はダメなのか?
ならば、物事をセンスで瞬間的に判断する直感的思考はダメで、物事を筋道立てて考える論理的思考が良いのか?というと、これは時と場合によります。
これも例を出すとわかりやすいです。
例えば定食屋でメニューを選ぶ時、唐揚げ定食とラーメン定食で迷った場合、多少悩むことはあっても、ダイエットをしているとか特別な事情がない限りは、いま食べたいメニューを感覚的に決めるはずです。ここでは直感的思考を使っています。こういったスピード重視の判断では直感的思考が有効です。
とくにスピードが必要で、人に説明の必要もない場合は、直感的思考がよさそうですね。
一方、別の例ですが、仕事であなたが企画を立てたとして上司にその企画内容を見てもらったとしましょう。その後上司から『どうしてこういう内容にしたの?』と問われた場合『直感的にこういう内容にしました』とはいえません。
こういった場合『●●●と考えたため、×××となりました。』という根拠を説明しないと、人を納得させられないでしょう。ここで根拠となりうるのが『思考の筋道』であり、必要な思考法は論理的思考となりそうです。
直感的思考は人とのやりとりでは使えないのか?
こうかくと『直感的思考は筋道が無く根拠がないので、人とのやりとりには使えないのか?人とのやりとりの多いビジネスでは役立たないのか?』
今度はこういった疑問が湧いてきそうですが、これは違います。
これまた例を出して考えるとわかりやすいですが、例えば仕事で競合とのコンペを行なっている場合や、客からのクレーム対応をしている場合。
これらの場合、もちろん相手を説得するための論理的思考は必要ですが、会議やお客様は待ってくれない事が多いので、より重要になってくるのは『瞬間的な判断』です。
論理的思考では、思考方法の性質上、瞬間的な判断はできません。こういった場合、人相手でも直感的思考を使います。
なお、僕の本業であるクリエイティブ業界では直感的思考のほうか好まれる傾向ではあります。例えば全く新しい発想のデザインを求められている場合。
現在の状況や問題を起点として思考を展開していく論理的思考より、なんの筋道も無く自身のセンスで考える直感的思考の方が向いています。
一旦まとめます
というわけで、ここまで
論理的思考と直感的思考の意味と必要性まで書きました。
この2つの思考法は、シチュエーションによって、使い分けたり、場合によってはミックスして使うのが良さそうです。
まだ座学なので、なんとなくわかっていただけるだけで良いと思います。
続いて、論理的思考の実践編も読んでみてください。