気持ちが落ち着いたのでペットの遺骨のカビ対策をやってみた件

2021年7月10日

当ブログ記事でも何度か登場させましたが、愛犬のぷーすけが2021年5月8日に虹の橋を渡りました。

つい最近まで健康に見えていたのですが、16歳の誕生日を迎える2か月前、突然体調を崩し、手を尽くしましたがそのまま現世から旅立ちました…。

おそらく内部的には病気が進行していたのだと思います。

我が子ように愛してきた僕らのぷーすけ。

どのように供養するのがよいか迷いましたが、お墓だと将来にわたってきちんと管理する自信が無かったのと、いつまでも近くに居たいという僕らの考えで、火葬後に遺骨を骨壺に入れて自宅保管することにしました。

悲しみの日々でしたが、僕もようやく気持ちが落ち着きました。

そこで気になり始めたのが、骨壺の管理のこと。

そのまま長期間置いておくと、骨壺内にカビが生えることがあるようで。

どう管理していくのがよいのか対策について考え、実践してみました。

火葬後のペットの遺骨のにカビが生える理由

カビの生える原因は湿度と温度。

具体的には60~70%以上の湿度と20~30度の温度といった環境に、カビの栄養となる有機物が存在すればカビが発生します。

火葬直後のペットの遺骨は、すべてを焼き飛ばして乾燥した状態なので、そのままではカビは生えません。

ですが、長期的にみると、カビが生える条件が揃ってしまうことがあります。

骨壺は密閉しているようで密閉していない

一般的に骨壺は本体のうえにフタをポンと乗せるような作りです。

フタは乗せているだけなので、壺本体との間にわずかにスキマがあり、そこから湿気が入り込みます。

そのため骨壺のある場所で高温多湿の状態が長く続くと、骨壺内もカビの発生しやすい状態になってしまいます。

メモ温度変化の激しい場所では結露で内部に水分が付着することがあるので、保管上注意しましょう。
きみひこ
きみひこ
結果的には自分たちが生活する場所が、遺骨の保管場所にも適しているかもですね

湿度に有機物が食わるとカビが発生してしまう

骨壺内の湿度や温度が高い状態が続いても、有機物がなければカビは発生しません。

火葬では高温で焼き払うのために有機物の存在は限りなくゼロに近いです。

ですが、ごくわずかに残った有機物、骨壺内に入ったホコリ、遺骨に触れた際についた脂質などの有機物が、カビの栄養源となります。

このような条件が揃うと、カビの発生する可能性はあります。

ペットの遺骨の湿気カビ対策!の具体的手順

まずは準備から。

  • シリカゲル(乾燥剤)
  • ビニールテープ

自宅に無くても両方とも100均でも買えるので、予算は税込220円もあれば十分です。

準備が出来たら対策を実際にやっていきましょう。

骨壺を取り出してシリカゲルを入れる

落ち着いて作業のできる場所を確保して、骨壺を取り出してあげてください。

フタをあけると、愛犬と久しぶりのご対面です。

「ひさしぶり!ゆっくり寝てた?」

ここにシリカゲルを2~3個、入れてあげます。

入れたら優しくフタを閉じてあげてください。

メモうちの場合は遺骨がふたのギリギリまでいっぱい入っていたので2~3個入れるが精一杯でした。

フタと本体をビニールテープでしっかり留める

フタを置いたら本体とのスキマをビニールテープでしっかり留めていきます。

ビニールテープをほどよく引っ張りながら、フタと本体のスキマを埋めるようにしっかり留めていきます。

きみひこ
きみひこ
ビニールテープはセロハンテープと比べると厚さがあり、ひっぱると程よく伸びます。そのおかげで接着面に密着してくれます。なのでビニールテープを使ってます。

こんなかんじです!

ぐるっと一周すれば密閉完了です。

大きな骨壺だったり更に密閉性を高めたい場合は、ずらしながらビニールテープを2回以上巻くとさらに安心かも。

きみひこ
きみひこ
この密閉作業が一番重要。しっかり優しく密閉してあげてくださいね。

注意点

ビニールテープで密閉後の骨壺の取り扱いについて注意です。

骨壺を持つとき、つい持ちやすいフタの出っ張った部分を持ちたくなりますが、フタの部分を持って持ち上げないでください。

テープはあくまで密閉のために留めてます。

フタを持ってしまうと、ビニールテープが意図せず伸びてせっかく密閉したのテープが緩んでしまう可能性があるので、必ず本体部分を持つようにしてください。

テープ密閉後も、高温多湿、温度変化の激しい場所は避け、涼しく風通しのよい場所に保管してあげましょう。

↑これはフタを持っているようで、実は本体を掴んでいます。

フタを持たずに骨壺を持つよう意識してくださいね。

乾燥状態が保てる期間は?

湿度対策をするとき一度フタを開けるので、その際に湿度が入り込みますが、中に入れたシリカゲルが吸湿してくれます。

それ以降、密封しているのでほぼ湿度は入ってきません。

なので半永久的に乾燥状態が保てるでしょう。

密閉して開かないというのが最も有効な湿度、有機物を防ぐ対策になりますから。

とはいえ何年も開かないのはやっぱり気になりますよね。(僕は気になる笑)

なのではじめは本当に大丈夫なのか? 半年か何か月かたったあとに開いてみようかと今は思ってます(笑)

今回入れたシリカゲルは、吸湿が限界になるとブルーの粒の色が変わって分かるタイプのモノなので、次回開けた時点で乾燥が保たれているのかどうかは一目でわかります。

次回開封の際、乾燥状態はどうか?や、他に何か気付きがあればこの記事に追記しますね。

きみひこ
きみひこ
僕はさらに湿度対策として、骨壺の横に除湿剤を置いて骨壺周囲の湿度も取るようにしてます

メモ湿気は下に溜まる性質があるので、シリカゲルも本来は骨壺の底面に置くのがよいのですが、遺骨を取り出して底面に置くのはためらわれたため、妥協して上に乗せました。

遺骨にカビが生えてしまった場合はどうすればいい?

骨壺に遺骨を収納してからかなり時間が経っていたり、湿気の多い場所で保管していた場合、カビが生えることがあります。

でもそれは本当にカビなのでしょうか? まずは本当にカビなのかどうか見極めが必要です。

遺骨は白いというイメージがあるかもですが、実際には黄色、茶色がかっていたり、黒ずんでいたり、色々な着色があります。

脂肪組織が骨に沁みこんで黄色くなったり、火葬時のススにより黒ずんだり、胆嚢の色素により緑色が付着したり、、

火葬時にいっしょに焼いた布、服などの色素がつくこともあります。

カビかどうか完全な見極めはむずかしいですが、ぱっと見でカビだと思われるのは、ふわふわとしたものが付着しているかどうかです。

カビが生えた場合の対処方法としては、遺骨の天日干しやもう一度火葬するということもできるようですが、心理的なハードルもあり、悩ましいところ。

きみひこ
きみひこ
かなり稀なケースだと思いますがカビがたくさん生えてしまったという場合は、再度火葬をするなりして埋葬に切り替えるのがよいのかなと僕は思ってます

おしまいに


我が子のように愛していた愛犬が亡くなるのは辛すぎる出来事でした。

でも今ではもう感謝しかないし、愛犬の写真を動画を見ながら笑顔も出るようになりました。

わんちゃんに関わらずですが、愛するペットちゃんとの別れは、ペットを飼われている方には誰にも訪れること。

その愛が深ければ深いほど、自宅でいつまでも一緒に…と遺骨とともに過ごされる道を選択される方も多いのではないでしょうか。

いつまでもキレイな状態で寄り添うためにも、骨壺の置き場所の検討や、湿気対策をぜひやってみてください。

対策は早ければ早いほどよいですよ。

ちなみに自宅保管については飼い主にとっては愛犬にいつまでも寄り添えるという点でであんしんですが、ぼくらの命も有限ですから、永久に自宅保管ということは現実的に無理です。

長い目で見た場合には、将来的にはお墓や納骨堂に納骨、埋葬することも検討していく必要があることを頭の片隅に置いといてくださいね。

きみひこ
きみひこ
ぼくの最愛のぷーすけに永遠の愛をこめてこの記事を捧げます

ひろ
ひろ
ぷーちゃん本当にありがとう。そしてこれからもずっと私たちを見守っててね
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