facebookで死に備える方法【SNS時代の終活】

2019年6月17日

突然ですが facebook 使っていますか?

僕は使っています。

ところで長らくfacebookを使っていると気になることがあります。

それは、死に関すること。

「facebookのアカウントは自分が死んだらどうなるの?」
「放置状態になるの?」

この記事ではこうした疑問に答えます。

死んだら、こうなる

facebookを利用していて、死んでしまった場合、何も変わりません

現状、facebookはアカウントの死亡を確認するすべがないため
基本的には放置状態になります。

ですが、facebookがアカウントの死亡を確認できた時点で
そのアカウントは【追悼アカウント】に移行されます

追悼アカウントとは?

死亡を証明した個人のfacebookアカウントというかんじですかね。

追悼アカウントへ移行する方法については
次の項目で書いています。

なお、自分が死んだあと、アカウントを追悼アカウントとして残さず、
アカウントデータを削除することも可能です。

その場合の方法は、次の【追悼アカウントにする方法】は飛ばして
【死後、データを削除することもできる】の項目をみてください

追悼アカウントにする方法

追悼アカウントにする方法については

  • 生前の本人の意志
  • 死後にfacebookが死亡について確認がとれること

このふたつが重要になってきます。

生前に本人が行っておけることと、
死後に家族や親しい友人が行うこと、

それぞれがありますので
順番に見てみましょう。

※PCを例として手順を書いています。

生前に本人ができること

生前に本人ができることは、
後の自分のアカウントの管理者を立てておくことです。

以下の設定をします。

2019-06-15_15h20_48
設定に入ります。

2019-06-15_15h21_02
アカウント管理⇒編集

2019-06-15_15h21_25
アカウントを管理 の項目で、
友達を選択 のエリアで
管理者として設定したい相手の名前を入力して
追加をクリック。

2019-06-15_15h23_16
このようなメッセージ画面がでますが、
この時点で追悼アカウント管理人の設定は完了しています。

この画面は、追悼アカウント管理人として任命した人に対して
メッセージを送って任命したことをお伝えするためのものですが
メッセージの送信は必須ではないです。

【送信】【後で】のどちらをクリックしても構いません。

2019-06-15_15h24_20
設定が完了したあとは、
このように指定した人の名前とアイコンが表示されます。

自分が死んだあとは、
この方が管理人となって自分のアカウントは運用されます。

死亡に関する設定はセンシティブな設定です。
管理人をお願いした人には、実際に会って話しておき、
「死んだとき、落ち着いたときにでもfacebookへの死亡連絡よろしく!」
とでも伝えておくといいかもしれないですね。
(ちなみに僕は妻を設定しました)

生前に管理者を立てずに、追悼アカウントに移行した場合、
アカウントに対して基本的には何の操作もできないようになります。

死後に家族や親しい友達にやってもらうこと

自分の死後に、家族や親しい友達にやってもらうことは
facebookへの死亡連絡です。

追悼アカウントへ移行するには、
facebookが死亡を確認できることが必要ですが、
当然ながら死んだ人間が、死亡の連絡をすることはできないため、
家族や親しい友人からfacebookに死亡の連絡をしてもらうことになります。

死亡の連絡は、追悼アカウントのリクエストフォームから行います

その際、死亡した日付(わかれば)
死亡を証明する書類(死亡証明書など)が必要になります。

利用者が亡くなった場合は、当人の希望を尊重して、そのアカウントをどうするか決定します。家族や友達がこのフォームを使ってリクエストを送信すると、アカウント所有者が自分の死後にアカウントを削除してほしいとリクエストしていた場合を除き、アカウントは特別な追悼アカウントに移行します。

追悼アカウントに移行するかどうかは重要な決断です。あなたが亡くなった利用者の家族や親しい友達でない場合は、追悼アカウントへの移行リクエストを出す前に、その人の家族に連絡を取ることをおすすめします。

アカウントを追悼アカウントにすると、他の利用者によるアカウントへのログインを防ぎ、情報の安全を確保できます。

アカウントは引き続きFacebookに表示されますが、追悼アカウントを管理できるのは、アカウント所有者が選定した追悼
アカウント管理人に限られます。

アカウント所有者が追悼アカウント管理人を選定していなかった場合、追悼アカウントへの移行がリクエストされた後は、このアカウントは誰からも積極的に管理されなくなります。

アカウント所有者が、死後に自分のアカウントを完全に削除してほしいとリクエストしていた場合は、Facebookにアカウント所有者の死亡の連絡が届き次第、そのアカウントを削除します。

追悼アカウントのリクエストフォームに
重要な内容がかかれていたので全文を引用しましたが、
このフォームの役割や内容からして、
死亡連絡フォームというのが正しいのかなと僕は思いました。

このフォームから追悼アカウントのリクエストを送っても、
故人が生前にアカウントの削除するよう設定していれば、
追悼アカウントに移行せず、アカウントが削除されるからです。

いずれにせよ、死亡後のアカウントの管理については
本人の意思が一番に尊重されるよう配慮されているので、
生前に本人が死亡時の設定をしておくことが重要かなと思いました。

死後、データを削除することもできる

死後、アカウントを残したくない場合、
生前に死後のアカウントデータの削除を予約しておくことが可能です。

設定は以下のとおりです。

2019-06-15_17h19_42
設定⇒アカウントを管理⇒
自分が亡くなった後にアカウントが削除されることをリクエストできます、をクリック

2019-06-15_17h17_46
このようなメッセ―ジがでますので
死後に削除をクリックでOKです。

結果的に、どうするのがいいか?

死後のfacebookアカウントの状態として4つのパターンが考えられます。

  1. そのままの状態で放置
  2. アカウント削除
  3. 追悼アカウントに移行(管理者なし)
  4. 追悼アカウントに移行(管理者あり)

どれがいいのでしょうか?

結論をいうと、個人の考えや、周囲の人間関係も、
人によってそれぞれなので、
結果的にどうするのがいいのかは人それぞれなのでしょう。

ですが、良い悪いの話の前に、
そもそも、facebookの死後の対応について
現状それほど意識されていると思っておらず、

1.そのままの状態

が、現状では多いのかなと想像します。

僕のfacebookの友達にも死亡した人がいますが
死亡後、数年経ちますがそのまま放置状態でした。

死亡後のアカウント放置は、すなわち
誰も住まなくなった家が、空き家として放置されている状態と同じです。

アカウントの放置は、空き家に泥棒が入るように、
アカウントの乗っ取りなど荒されるリスクが発生します。
セキュリティの面で好ましくないのでできれば避けたほうがよいです。
(生きていると勘違いされなくもないですし…)

なので、
放置以外にするのがベスト、かと僕は思います。

ぼくの個人的な理想や意見は

個人的にですが、最も理想的なかたちは

4.追悼アカウントに移行(管理者あり)

かなと思いました。

生前に自分の意思で管理者を決めておいて、
追悼アカウントに移行がベストかなと。

1は前述のとおりセキュリティ面で避けたいし、
2のデータ削除は、寂しい。。。

3と4は管理人の有り無しの違いなんですが、
ぶっちゃけ、どっちでもいい、というか、
管理者(候補)と相談次第かなと。

管理者として任命された人は、
少なからずアカウントを管理する手間が発生します。

管理者を決める場合は管理者候補と相談のうえ
残された方に迷惑をかけないよう
管理者なしの追悼アカウントもあり
だと僕は思います。

アカウントデータを残す理由は
好きでやってきたfacebookだから消すのは勿体ないっていう
個人的な理由もあるけど、
残された人が、故人を偲ぶために…というのもあります。

古き良き時代に、残されたひとが
故人の日記やフォトアルバムを紙面で眺めてきたように、
facebook上の故人の思い出を、
文字で読んだり写真で見たり、
眺められるように____。

いずれにせよ、僕の考えはひとつです。

自分の死で、最も考えられるべきは、
残された人たちの未来。

追悼アカウントには、管理人であってもログインできません。
故人のプライバシーに配慮されているためです。
管理人は、故人のプロフィール画像を変更したり、思い出をウォールに書き込んだり、
死後に友達や家族から来たの新しい友達リクエストへの対応などはできますが
生前のfacebookメッセ―ジのやりとりをみたり、生前の友達を削除したり、はできません。

あとがき

いずれくるべき死のタイミングに備えて、
facebookの死に関する設定や対応の方法について書きました。

どのような場合でも必要になってくるのが
家族や親しい友人から死亡した事実を
facebookに正しく伝えてもらうことでした。

ですが、facebookのテクノロジーは随時アップデートされていて
AI によって死亡を判定するなんてことも水面下では進められているようなので、
近い将来、家族や親しい友人からの連絡すら要らなくなるのかもしれませんね(^^)

facebookが世に現れたのは2004年で、
歴史としてはまだ15年程度ですし、
これからどんどん死亡アカウントは増えていくと思われます。

そのため死亡時の対応については
今後ますます注目され、仕組みも変化していくんじゃないでしょうか。

というわけで長くなったので、このあたりにしておきます。

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